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タイジロード No.10 「漢字テスト」

タイジロード No.10 「漢字テスト」

 

皆さんの学校にもあったと思いますが、我が中学校でも毎週「漢字テスト」が行われていました。毎回テキストの指定された100問の範囲の中から45問、それプラス前週の範囲から5問、つまり合計50問×2点の100点満点のテストとなっており、70点以上取れないと不合格。間違えた漢字を10回ずつ書いて提出する面倒くさいペナルティが待っているのです。しかし、“学校はサッカーしに行くところ”というモットーのお気楽中学生だった僕は、毎回登校中の電車の中でしか予習せず、いつも天国と地獄、ギリギリの勝負を挑んでいました。

 

ある日、いつものように「漢字テスト」を返してもらうと、68点。あと1問というところで不合格となり、日本人のくせに「オォ~!ノ~!!」と思わず外国人リアクションに。すると、それを見ていた同じクラスのピヨッチが「また不合格~?」といじくってきたのです。「なんだよー!たまたまだ!じゃあピヨッチ何点だよ!」と言い返すと、誇らしげに92点のテスト用紙をひらひら。そこで「うぅ~、じゃあ本気だしてやる!次、勝負だ!」と挑戦状を叩きつけてやったのです。

 

その後、警戒していつも以上に予習されないように勝負のことは一切口に出さず、翌週のテスト前日、初めて家でみっちり猛予習!さらにいつもの電車の中での予習もし、オリンピックのウサイン・ボルト並みに完璧に仕上げてテストに臨んだのです。手応え十分!

 

そして、ついにやってきたテスト返却の時!先生に「今回はよく頑張ったな!」と、お褒めの言葉まで頂いてテストを見てみると…、「キュウジュウハッテン…」。自己最高記録で余裕の合格だが、たった1個が悔やまれるぅ!が、問題は奴だ。いつも大体90点台だが100点までは取っていなかったはず。98点ならさすがに負けは無いだろう。勝てるか?引き分けるか?ドキドキでピヨッチのところへ行き、「先週、勝負って言ったよな?覚えてっか?ほれ、見てみろ!」と98点のテストを机に叩きつけると、「えぇ~!98点!すごいじゃんっ!」と目を丸くし驚きのリアクション。「これは勝ったな!」と、勝利を確信しピヨッチのテストを奪って見てみると…、「マル」「マル」「棒」「ん?」さすがにないと思った100が赤ペンで大きく書かれていたのでした。

 

「うそだろぉ~!あんだけやったのにぃ~!しかも、勝負のことを忘れていなかったか!くぅ~!」それ以来、二度と家で漢字テキストは開かれることなかったのでした。他の人には結構勝てるのに、なぜだかなかなか勝てない“天敵”それがピヨッチ。あなたもそんな“天敵”っていませんでしたか?

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