院長先生のブログ
『敦盛』
『敦盛』
思えば、この世はつねの住処にあらず。草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。
金谷に花を詠じ、栄花は先立て、無常の風に誘はるる。
南楼の月をもてあそぶ輩も月に先立って、有為の雲に隔れり。
人間五十年、化天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり。
一度生を受け、滅せぬ物のあるべきか。
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ。
『敦盛』
思えば、この世はつねの住処にあらず。草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし。
金谷に花を詠じ、栄花は先立て、無常の風に誘はるる。
南楼の月をもてあそぶ輩も月に先立って、有為の雲に隔れり。
人間五十年、化天の内を比ぶれば、夢幻のごとくなり。
一度生を受け、滅せぬ物のあるべきか。
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ。