警察官の嫁は美人が多い

今日もいい一日です。よきよき。ご機嫌です。

　警察は怖い。
　叔父が刑事だったのでよくわかる。一瞬一瞬を勝負して生きているからだ。
　
　　父の妹は町で一番の美人だった。その美人の妹を射止めたのが警察官だった叔父さんである。
　　警察学校で厳しくしつけられたのか、警察官の嫁さんは美人が多いと思う。
　
　叔父さんは刑事として日々忙しいながらも、僕たちは仲良し従兄弟として、よく遊びにつれていってもらった。
　墓参りや海水浴、八方台にもつれていってもらったし、映画にもよく連れて行ってくれた。
高校3年生の時は夏期講習の際、長期の下宿をさせてもらった。
「都会にはヤンチャで悪いチンピラがたくさんいるよ」とか、
「危険なことはしょっちゅうある、近づかないほうがいい」とか、様々な面白い話、怖い話を聞かせてもらった。ほんとに大きくて優しくて頼もしい男だったと思う。

最後は警察署長までやっていたが、なによりも印象に残るのは、時折見せる鋭い目つき。
　子供だった私はそれが怖くて仕方なかった。
　ある瞬間瞬間で刑事に戻るのだ。緊張感がビンビンつたわる。
　殉職しないでね、と子供心に祈っていました。