院長先生のブログ
心と痛み~大切なこと~
心と痛み~大切なこと~
Q:生まれたばかりの赤ちゃんは痛みを感じますか?
A:はい。大人よりも敏感に痛みを感じます。
わかってきたことがあります。
◎こどもは大人よりも痛みを感じやすい。
◎赤ちゃんは特に痛みを抑制する神経系の発達が未熟です。
◎こどもは大人よりも【心の痛み】に敏感です。
◎強い痛み体験はおそらくその時だけでは終わりません。
◎痛みは局所でなく、脳(心)で感じています。
◎つまり、痛みと心は強くつながっています。
◎脳せき髄液が痛みに何らかの関与をしており、特定の人が痛みに過敏になっていると思われます。
◎【痛み】とは【感覚】と【認知】(記憶・経験)と【情動】(不安・怒り・抑うつ)の総合判断。
以上より、考えられることがあります。
・こどもの心は痛みやすいので、虐待などは非常に深い傷を脳に残します。
(余談ですが、昔々、鎮痛を充分にせずに鎮静だけでの新生児緊急処置を見たことがあります。今考えると非常にダメなことだったのです。新生児だからこそ、鎮静、鎮痛、筋弛緩を充分にすべきだったのです。)