特別寄稿コラム「タイジロード」
タイジロード No.8 「意外な救世主」
タイジロード No.8 「意外な救世主」
いきなりクエスチョン!
「怪我をして肩から下の感覚がなくなり動かせなくなりました。日常生活で一番やっかいなことは何でしょう?」チッチッチッ…。
正解は「かゆみ」です。ちょっとした「痛み」ならじっとしていれば治まってきたり耐えられたりしがちですが、「かゆみ」はちょっとしたムズッでも「うぉぉ~!かいぃ~!」と、「痛み」を超えてくるような苦痛となって襲い掛かってくるのです。特に顔のムズッは、対処するまでゾワゾワしつこく攻撃し続けてくるので本当にやっかい。
看護師さんを呼べばかいてくれると思いますが、かゆい度に呼ぶのは気が引けるので、「顔ぐにぐに動かし作戦」、「息フッフッ作戦」、「舌の手作戦」と色々な技をあみ出して凌いでいました。おかげで舌がどんどん鍛えられ、サクランボのヘタ結びはおちゃのこさいさい、可動範囲も広がって、初めは届かなかった鼻の頭に届くようにもなったのです。とは言っても、「舌の手作戦」で届く範囲なんてたかが知れているので、これらの作戦だけでは対処しきれずにいました。
そんなムズムズバトルの日々が続いていたある日、リハビリの先生が何やら大きな機械を持ってきて、ベッドの前のテレビの上に本体を、ベッドの横から僕の口元あたりに自由に曲がるプラスチック製のストローのようなモノを設置したのです。何の機械なのか聞いてみると、口元にあるストローのようなモノは機械を動かすスイッチになっており、テレビを操作したりテレビ画面を使って文章を書いたりできる「環境制御装置」というマシーンだと教えてくれました。早速使ってみると自分でテレビのチャンネルも音量も調節しほうだい!部屋での生活がワンランクアップしたのです。
「いいモノつけてもらえた~!」とご機嫌でテレビを見ていると、またいつものムズッ。「また来たな!」と思いながらふと見ると、顔の近くに丁度いいモノがあるじゃありませんか!そう、ストローのようなスイッチ!ムズッときた鼻の横にやさしくあてて、ポリポリかいてみると…「はぁ~~!ごくらくぅ~~!」なんと、テレビなどを自由に操れる最新機器は、顔ムズッ問題まで解決してくれる救世主でもあったのでした。
その後、退院し自宅に戻ってからも、テレビ、エアコン、照明、ベッド、電話など色々な家電を操作できるようにした「環境制御装置」は長年愛用し続けており、今日もポリポリしてくれているのでした。
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*No.7【ピヨッチからの挑戦状!】の答え。
①「来る→クルー」、②「段差→ダンサー」、③「彼→カレー」のように最後に「―(伸ばし棒)」がつくと他の言葉になる。

