特別寄稿コラム「タイジロード」
タイジロード No.2 「タイ焼き回転ベッド!」
1年5か月の入院生活の始まりは集中治療室でした。当時はズレた骨を正しい位置にキープするために頭に重りを付ける「けん引」という治療をしていたので、体を起こしたり横に向けたりできませんでしたが、ずっと同じ体勢だと床ずれの問題が出てくるのです。
そこで活躍したひみつ道具が、名付けて「タイ焼き回転ベッド!」(正式名称不明)。使用方法は仰向けの上からもう1枚のベッドを被せて、僕を「具」にしたサンドイッチ状態にガッチリ固定し、そこから数人で息を合わせて一気にベッドを横にぐるりと180度回転。後は上に来たさっきまで背面だったベッドを取り外せば、うつ伏せのでき上がりっ!この作業、1匹焼きのタイ焼き機のよう。
すごく便利で有難いベッドですが、この回転儀式は数時間おきなのでゆっくり寝られないなどネックなことも。一番キツイのがうつ伏せの時、重い頭部を支えるのは額と顎の部分だけなので、「今日は痛くないかも!」と思っても数分後には激痛に変わってくるのです。
そんな、地獄のうつ伏せにも楽しいことが!それは、少年ジャンプを読めること。うつ伏せになった顔の下にジャンプを置いて、看護師さんが通るたびにページをめくってくれたり、時間の空いた看護師さんが暫くページめくり係で付き添ってくれたりもしました。そんなご褒美のおかげで、地獄のうつ伏せも乗り切ることができたのでした!あの看護師さんたち「あの時は本当にありがとうございました!」この感謝がどこかで届きますようにっ!
タイジロウ

