院長先生のブログ
無になると点滴入るよ
無になると点滴入るよ 小児科医にとって小さな子供の腕に点滴を入れるのは最低限の技術。医師になって3年目くらいがピークでした。どんな赤ちゃんでもどんな血管でも点滴を入れられる自信がありました。
その頃の指導医には点滴を失敗する度に言われました。
「なんか悪いことしてない?」ドキッとしていると、「患者さんに余計な治療をしてないか?」ってこと。
「なんかいやらしいこと、考えてない?」ドキッとしていると「カッコいいところ、見せようとか考えてる?」とかってこと。
行きつく極致は「無になると点滴はいるよ。」と指導されました。その先生は若くして伊勢慶応の教授でしたが、「南無三」と言いながら、一発で点滴を決めました。
院長の技術は今、下がる一方です。自己研鑽を続け、技術の低下を防ぐのに必死です。