院長先生のブログ
死臭とシクラメン
死臭とシクラメン
今日もいい一日です。よきよき。ご機嫌です。
「実家の縁側の赤い花はなんだ?」と母に聞くと、
「シャコバサボテンとシクラメン」とはっきりいった。
僕のハナはかなり壊れてるので、花の香りをかぎ分ける能力はない。
そのかわりに死臭はわかる。
あかちゃんの頭から発している生命の香りもわかる。
ママさんの母乳の匂いもわかる。
死の淵にいる老人の匂いもわかる。
なんとなくだけれど、確信をもって、わかるんだ。
まるで、雨の日の人影のようだったり、雲の向こうの星だったり、
確信をもって、ぼんやりわかるんだ。