児童相談所からの依頼は断れない

当院では児童相談所（以下児相）から、診療依頼がたびたびあります。

きちんとした診断書・報告書が求められることが多いので、多少難ですが、仕事ですから責任をもって務めています。

傷一つでも、長さ、深さ、大きさをカルテに写真保存、受傷機転、受傷時間、受傷理由、傷の程度、治癒期間の目安、などをできる限り調査します。少しでも疑わしいところがあれば、そのまま返したりはしません。

数％ですが、いわゆる虐待が混じっています。被害者と加害者が同じ診察にいることもあります。

昨日、亡くなった４歳の女の子の体内からエチレングリコールが検出されたとニュースがありました。両親が逮捕されたと報じられました。

また、このような悲しいニュースです。心が震えます。揺さぶられた親が何人もいることでしょう。どうすれば、防げるのでしょうか。それは社会の闇だ、と言う合間に子供たちが亡くなっていきます。

毒物を投与し、わが子に手をかけるなんて、犬猫でもしないのに。

だから、こどもたちのため、自分のため、

児童相談所からの依頼は断れない。

断ることができません。

断る理由がない。