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命の器

命の器

今日もいい一日です。よきよき。ご機嫌です。

大好きな宮本輝さんのエッセイ集「命の器」
1986年(講談社文庫)発刊だから、もうボロボロ。

お風呂でなんども読み返した文庫本なのでヨレヨレゴワゴワして
擦り切れています。
 ですが私の大切な本。

著者が父より言われた言葉。
「どんな人間でもいい、ただ大きくなって欲しいと念じ続けてくれた人が
この世にあったということを、筆舌に尽くしがたい感謝の念で思い起こすのである。」

 高校生の頃の自分には理解できなかったが、
父親になって、わかりました。
 はじめての赤ちゃんが生まれた日。
「元気だったら、なんでもいい。賢くなくたって、勉強できなくたって、ただただ、元気でいてくれたら、ただそれだけでいい」と誓いました。
 徐々に欲が出てきて、もっと勉強してね、とか、もっということ聞いてね、素直にね、とか・・・。
 欲張りになってしまいます。
 欲張りはよくないよね~。

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