院長先生のブログ
子どもの結核感染症の経験
子どもの結核感染症の経験
今日もいい一日です。よきよき。ご機嫌です。
小児の結核感染症についてです。
現代における若手の一般の小児科医は
『結核』という感染症を見たこともなければ、
治療したこともほとんどないことでしょう。
私は少し毛並みが違っていて、臨床経験があります。
都立清瀬小児病院(現在は都立小児総合医療センターに合併:となりの複十字病院でも勉強させていただきました)にいた頃は十数名、結核患者をみたことがありますし、
北インドにいた時も十数名の結核患者を治療したことがあります。
≪インドでは薬剤耐性菌に難渋しました。
SM(ストレプトマイシン)、INH(イソニアジド),RFP(リファンピシン)に
耐性の多剤耐性結核菌(MDR-TB)に困惑し、さらにカナマイシンやキノロン系に耐性をしめす超多剤耐性結核菌(XDR-TB)が蔓延していたのです。直接服薬確認療法DOTSが推奨されていました。≫
ともあれ、結核蔓延国からの流入を防がなければいけません。
麻疹に関しても同様です。予防にも力を入れるべきです。
結核は怖い病気であることには変わりありません。