院長先生のブログ
ムラで病気と戦う
ムラで病気と戦う
今日もいい一日です。よきよき。ご機嫌です。
太古の昔から、病気になり死にゆく我が子を心配し、見つめ、看取る母親がいた。
また、年老いた老父母を看取る成人がいた。彼ら彼女らは、病んで死にゆく人を見つめ観察し、安楽に務め、安らぎを与え、そばにいて、声をかけ、肌に触れ、いつくしむ。そして、悩み、看取る。
医師の原点だと思う。
とすれば医師の原点はイエにある。ムラが出来、ムラ一の知識と優しさを持ったものがムラ一の医師となり、隣のムラとムラでマチ医者が出来て、マチ医者の中からクニ医者が出来た。
よって、医師の原点はムラであり、地方である。クニが偉いわけではない。
国が決めるトップダウンではなく、地方からのボトムアップが正しい。
国からのありがたい政策を待っているだけだから、ちぐはぐになり、あべこべになる。
現場のムラ医師は肌で感じている。
【2類相当ではなくて、すでに5類相当ですよ】と。
ムラ医師の肌感覚を見くびらないほうがいい。
「事件は現場で起きている」というのも正しいし、
「ムラで病気と戦う」姿勢は医師の原点でもある。
COVID-19だって、地方から発生したのではないか。
病気はいつだって、クニからトップダウンでくるのではない。常にボトムアップである。
クニからの指示をいつまでもありがたがって、感謝状なんかもらって浮足立っているのは下品である。
感謝状の紙切れ一枚で患者が治るのか?患者の病状が少しでも良くなるのか?
医師としていかがなものか?
原点に帰れ、とも思う。