院長先生のブログ
停留精巣;できれば2歳までに手術検討!
停留精巣;できれば2歳までに手術検討!
【停留精巣とは】
睾丸(精巣)が陰嚢の中に降りてきていない状態です。
鼠径部や腹腔内にとどまっています。
精巣はもともと腹腔内にあるのですが、成長の過程で陰嚢に降りてきます。
それが途中で止まっている状態です。
陰嚢はラジエーターの役割をして、つまり、睾丸を冷やします。
腹腔内にとどまり、暖かいままだと、精子の活動性が弱くなり、妊孕性がおちると言われています。
片方の停留睾丸だと、65%~90%、両側だと、35%~65%というデータがあります。
妊孕性の他に発がん性が上がるとも言われていますが、実際にはめったに悪性化はしません。
この妊孕性、発がん性、かつ見た目のこともあり、小児泌尿器科では2歳前後で手術をしています。
ご相談くださいね。