院長先生のブログ
認知症の長谷川和夫先生
認知症の長谷川和夫先生
今日もいい一日です。
私の中では精神科医と言えば長谷川和夫先生だ。
大学に入学してから卒業するまでの6年間精神科の主任教授だった。たくさんたくさん教わった。座学から臨床まで。
5年生のスモールグループレクチャーの時だった。
「教授であるボクでさえ失敗するんだ。患者に死なれてしまうんだよ。先日も昔からのテニス仲間に死なれてしまった。患者さんでもあったんだけど、ボクは気づけなかった。」
とさらっと言っていた。
精神科医として患者に死なれてしまうとは、どういうことなのか。私にはわからないが、少しホッとした気持ちが芽生えたのは正直にいうとあると思う。
「皆さんは医師になってからもたくさん失敗し困難にであうでしょう。常に立ち向かい、患者さんのそばにいて、つねによりそう良き医師となってください。」
卒業式では彼からそのような言葉を聞いた気がする。
長谷川和夫先生からいただいた金時計はどこかに無くしてしまいました。