院長先生のブログ
やけどは30分以上冷やす!
やけどは30分以上冷やす!
今日もいい一日です。院長の父の妹(叔母)は幼い頃、自宅の囲炉裏の火傷で死亡しています。だから、火傷にはうるさいです。
やけどの鉄則をお教えします。知ってると思うけど。
- 「まず、大至急、冷やす。」
やけどは「熱傷範囲」×「深さ」×「時間」が重症度を決めます。
火傷の重症度(発赤、水疱、瘢痕、拘縮、神経麻痺、皮膚移植が必要だとか、最悪死亡)は後からにならないとわからない。わからない場合はまず、すぐに冷水を広範囲にぶっかける。ぶるぶる震えても冷やす。
- 服の上からでいいから冷水をかけ続ける。
服を脱がしている時間がもったいない。熱湯がついた服を脱がせると火傷範囲が広がる。
- 救急者を呼んでいい。
熱傷範囲が不明(気道熱傷は死亡につながる。)なことが多いので救急疾患です。
- 受傷機転(原因含め)の聴取が必要です。水膨れはやぶってはいけません。二次感染が怖い病気です。紫外線対策と乾燥対策も大切です。
- まず、充分に冷やす。最低10分は冷やして、充分冷やしてから、救急で診てもらうのが一番と思います。ぜひ専門家にお問い合わせください。
- 何度もしつこいですが死ぬ病気(疾病)です。
- 厳しいことをいうようだが「やけどは100%大人の責任です。」
- 想像力を駆使して事故を防ぐしかない。
熱いものは手の届くところに置かない。倒れやすいもの、アイロン、引っ張る可能性のあるカーテン、テーブルクロスに気をつける。ストーブ、ヤカン、ポット、お茶、コーヒー等、気をつけねばならないことってたくさんありますよね。