院長先生のブログ
白い髄液を見たことがあるか?
白い髄液を見たことがあるか?
今日もいい一日です。
髄液とは脳の周りにある透明な液体のこと。通常の髄液は無色透明なものです。
くも膜下出血や外傷があると透明な髄液が真っ赤になります。
背中から細い針を刺して、髄液を少し採取して、顕微鏡で調べます。
白血球が多いと髄膜炎などと診断します。
昔、ぐったりした赤ちゃんの髄液採取で驚いたことがあります。
透明な髄液が真っ白だったのです。
ただちに培養検査を出して、ステロイド・抗生物質治療で事なきを得ましたが、髄液が白血球で満たされており、それで真っ白に見えたのでした。
その赤ちゃんはヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンをうっていませんでした。
現代の赤ちゃんはヒブ・肺炎球菌ワクチンでガッチリ守られています。よかったですね。
安心ですね。ワクチン、うちましょうね。