院長先生のブログ
外科研修とお茶くみと
外科研修とお茶くみと
外科研修をしていたころ、朝早く病棟に行き、採血してまわり、回診をして、指示を出して、手術室に入り、患者さんの麻酔がかかってから、患部を消毒し、滅菌ガウンをかけて、準備万端にして執刀医先生を待ちます。
手術が終わりかけ、信頼されていると、あとは任されて、執刀医先生はオペ室を出ていきます。腹壁を閉じて、皮膚を閉じて、麻酔が覚めるのをまって、患者さんを病室まで送り、ようやく自分の食事です。
その後は尿量チェックや病理確認などなどあるのですが、詳細はまた、記載します。
言いたいのは、執刀医が手術に専念できるように準備することは部下として当然のことです。それと事務職の部下が雑用したりお茶を出す、のとは根本的に同じだと思います。
正論を振りかざす研修医は「先生の患者だから、先生が術前術後管理までやるのが筋です。消毒から麻酔覚醒、病室帰室、術後管理まで人任せにせずやってください。」というかもしれません。
「だったら、お前の仕事はない」と怒鳴られるでしょう。
「ボーっと生きてんじゃねえよ」と叱られるかもしれません。