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長岡市小児科 キャッツこどもクリニック 日曜診療あり

タイジロード No.3 「小学1年生のアレ」

タイジロード No.3 「小学1年生のアレ」

 

中学3年の夏、プールでケガした僕が目覚めたとき、そこは集中治療室(ICU)で口にはすでに人工呼吸器が付けられていました。そこから数カ月に及ぶ人工呼吸器のジンコちゃんとの共存生活が始まる訳ですが、人工呼吸器を口に付けていると不便なのが意思疎通!

声もジェスチャーも封じられたら、あなたはどうやって会話をしますか?

 

そんなとき活躍するひみつ道具が「五十音表」。そう小学1年生で五十音を習う時に使ったアレです。どうやって使うかというと、厚紙に書かれた表の「あ行」から横に「か行」、「さ行」と順番に指をさしていってもらい、伝えたい文字の行に来たらまばたきで合図。次は縦に指を移動してもらい、お目当ての文字に来たらまた瞬きで合図する。これを繰り返して1文字ずつ文章を作っていくのです。受傷直後は重宝しましたが、毎回これだとやっぱり面倒でもありました。

 

しばらくしても人工呼吸器が取れるかどうかわからない状況だった僕は、長丁場を見越して口から入れていた人工呼吸器を喉の下に穴をあけて付ける方法を提案されました。そうすると、口やのどの痛みから解放されスッキリするし、何よりもごはんが食べられるというメリットを聞いて即決っ!

そうして数週間ぶりに口にすることになった一発目の食事は、お粥にはほど遠い、ほぼお湯状態の「おも湯」でした。しかし、当時の僕にとってそれはミシュラン三つ星レストランの高級スープに匹敵する美味しさ!「食べられる幸せとありがたさ」を心から実感したのでした!

 

そんな僕が数か月後、病院食で出た蕎麦のつゆに使われていた「干し椎茸の出汁」の匂いにやられ、一時、病院食が苦手になるなど、この時はまだ、誰も予想していなかったのでした…。

 

 

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