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雪の花

雪の花

今日もいい一日です。よきよき。ご機嫌です。

雪の花(吉村昭)【新潮文庫】を読み終わり、とても気持ちがいい。
私財人生すべてを投げうって天然痘と闘った町医者の物語です。

 感動した部分は京都から福井まで大雪の中をこどもに種痘を繰り返しながら、雪山を超え、痘苗を運ぶシーンです。
 
また、様々な妨害にもあい、種痘が進まず、種痘術が絶えそうになってしまいます。
自分の命が絶たれても、それが多くの人たちの命を救うことにつながればむしろ幸いだ、と「直言一条禁他見」を主人公笠原良策は提出します。そのため出頭命令が来て、出頭した良策は?どうなった?(ネタバレのため以後は読んでくださいね)

 ロシアから種痘術を持ち込んだ五郎治は痘苗を他者に決して譲ることはせず、自己保身に走り、その結果、種痘術は途絶えてしまう。

 

などなど、久しぶりにいい本にめぐり逢いました。
読書は心の栄養。
金儲けしか頭にない医者は【雪の花】を熟読したほうがいい。

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