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長岡市小児科 キャッツこどもクリニック 日曜診療あり

場面緘黙

場面緘黙

特定の場所に限って話すことができないことをいいます。
診断年齢は3~8歳です。
出現率は0.2~0.5%
通常の(英語が苦手な)日本人でも一人でアメリカに行ったなら、場面緘黙になりえます。

自閉症とは違います。むしろ小児期の不安障害の類です。
社会不安といってもいいでしょう。
遺伝ではありませんが気質というか親も同じ傾向が見られます。

【してはいけないこと】
話すことを強制する。責める。
恐怖を与える
無視する
放置する。
目立つようなことをさせる。

これらは「そのうち話せるだろう。」とか、「家ではペラペラおしゃべりで元気です」という家族の話をうのみにする、という間違った対応です。
「本人は困っていない」と放置する、のも間違っています。

〇子どもと対話すること。
見守る。
観察する。
理解しようと努力する。
耳を傾ける。

などが大切です。
個別対応で支援を必要としています。
スモールステップで誉めて小さな自信を育てることが有効です。

全く支援がなく、長い間、場面緘黙でいることは本人にとっては不利になります。
自尊心が育たないからです。社会性が育たないからです。
信頼できる教師や心理士などがチームを組んで支援にあたる必要があります。

院長も子どものころ、軽い場面緘黙でした。外国に行くと英語が苦手なのでかなりの確立で緘黙になります。

以上、よろしくお願いいたします。

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