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長岡市小児科 キャッツこどもクリニック 日曜診療あり

溶連菌感染後の尿検査は必要ですか?

 

溶連菌感染後の尿検査は必要ですか?

 

今日もいい一日です。よきよき。ご機嫌です。

 

急性糸球体腎炎において、小児では溶連菌感染後糸球体腎炎がもっとも多いです。

しかし、ブドウ球菌、パルボウイルス、B型肝炎ウイルス等でも腎炎を起こすことがわかっており、

感染関連糸球体腎炎ともいわれています。

 

以前は溶連菌感染した小児に検尿を行っていた施設が多かったのですが、

近年、検尿は必要なしと判断し、検尿を行わない施設も増えてきました。

 

理由として、溶連菌感染後の検尿はスクリーニング(ひろいあげ)としてのエビデンスが乏しいからです。

 

〇検尿をするならば、溶連菌に関わらず、浮腫、血尿、高血圧症状、尿がでない、など

症状のある人に検査すべきです。

 

〇糸球体腎炎の初発症状は「肉眼的血尿」、「まぶたの浮腫」で始まることが多いです。

「コーラのような色の尿」が特徴的です。

 

〇そのため、早期発見のためにスクリーニング的に一律に検尿する必要はないと思われます。

なぜならば、よく観察することにより、溶連菌感染後糸球体腎炎の初発症状は小児科専門医ならば、

必ず見抜けると確信しています。

 

 保護者の皆さん、よく観察してください。

「コーラ色の尿」「まぶたの浮腫み」「おしっこが出ない」

 

このような症状がでたら、受診ねがいます。

とくに溶連菌に感染したあとは観察を丁寧によろしくお願いいたします。

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