院長先生のブログ
他人の田んぼで稲、刈るな
他人の田んぼで稲、刈るな
今日もいい一日です。よきよき。ご機嫌です。
ちょっと長いんだけれど、お許しください。
今月、【おやなぎアレルギークリニック】が開院します。おめでとうございます!良かったです!
心からお祝い申し上げます!
さて、医院の開業には、大きく二つあります。
一つは開業予定地の近くの大病院で長い間、研鑽を積んで、地域の医療システムに修練してからの開業。これは地域の大学医局にも仁義を通す昔ながらのやり方。
もう一つはいわゆる【落下傘開業】のやり方。これは、卒業大学も医局も関係ない、住んだこともない全く関係ない場所に開業するやり方。パッと舞い降りたかのように開業してしまうので、落下傘開業とも言われています。落下傘開業のタイプはなかなか近隣の医療機関と上手くいかないことが多いビジネス優先の開業とも言われています。(小柳先生は前者です。新潟大学医局所属で中央病院、立川病院勤務歴が長いです)
それはさておき、個人的に言わせてもらうと、落下傘ごときではありません。
「農家のあんにゃ」である私に言わせると、前人が苦労して開墾して、耕したり、ぬかるみをなおして、畦までつくった大切な田んぼに、勝手に苗植えて、豊作だとかうかれている、許せない奴に見えるのですが、いかがでしょうか。心のちっさい院長ですみません。
時代遅れの男です。わかっていますが、【政治家が雑巾がけをする】とか、【医局で地方回りをする】とか、【医局の宿題をきちんとやる】とか、そういうの古いですよね。
昭和の理論は令和では通用しないのでしょう。好きな場所で好きなことして、それでいいのでしょうか。僻地で限られた資源の中で真面目に医療をやらざるをえない医療者の心を逆撫ではしていないでしょうか。問題提起いたします。