院長先生のブログ
症候群性頭蓋縫合早期癒合症
症候群性頭蓋縫合早期癒合症
人間の頭の骨は赤ちゃんの頃は大人のようにヘルメット状にはなっていません。
いくつかの平たいピースに分かれていて、縫合線というつなぎ目で緩くつながっています。
しっかりとつながるのは1歳半以降です。
そのつなぎ目が早期に閉じてしまう病気があります。
クルーゾン症候群、アペール症候群、アントレー・ビクスラー症候群などがあります。
頭部の変形がおきたり、眼球の突出、頭痛、吐き気など頭蓋内圧亢進症状が現れることがあります。
FGFR2遺伝子異常が原因などと言われていますが、なぜ縫合線が早期に癒合するのかは未解明です。
これらの疾患では目や筋肉など骨以外はほぼ正常に成長していくことが可能です。
それぞれの症状に合わせた外科手術が必要と言われています。