メニュー

お電話

長岡市小児科 キャッツこどもクリニック 日曜診療あり

非常に怖い『低血糖と痙攣』の話

 非常に怖い『低血糖と痙攣』の話

 

  • 『新生児と低血糖』

新生児において低血糖は絶対に防ぐべきです。

低血糖は新生児に圧倒的に悪影響を及ぼします。

どの程度の時間、脳が低血糖にさらされていたのかが影響を及ぼします。

新生児科医は新生児の低血糖に常に気をつけねばなりません。

生直後の数時間の低血糖であってもしばしば恒久的な影響を児におよぼします。

 

  • 『抗生物質と低血糖・痙攣』

また、抗生物質の中には低カルニチン血症を起こしてしまい、低血糖・痙攣をおこしやすいものもあります。

第3世代の抗生物質の構造式にはピボキシル基を持つものがあり、 これらはカルニチンの低下を引き起こし、低血糖、痙攣を時に引き起こします。

カルニチンは脂質代謝に重要な役割を担っており、カルニチンが低下すると低血糖や痙攣が起こるのです。

 

  • 『胃腸炎と脱水による低血糖』

頻回の嘔吐や下痢で脱水となると容易に低血糖が起こります。

経口補水液で少しづつ補液をしなければなりません。 1リットルの水を沸かして、塩3gと砂糖40gを溶かして冷ますと出来上がりです。

 

  • 『夕飯抜きの翌朝低血糖』

朝一番の外来での出来事です。

子供を診察して、なんとなく反応が鈍いな、と感じました。血糖値をはかるとやはり低い。

目がうつろになり、ボーっとしている印象です。軽い意識障害の時は低血糖に要注意です。

すぐに糖を補給しないと痙攣が始まります。

ママに昨日の様子を伺うと、「昨日は遊び疲れてそのまま寝てしまった」というのです。

このように、遊び疲れて、夕ご飯を食べずに寝ると翌朝、低血糖になる子供を時折見かけます。

すぐに糖水を補給しました。

 

  • 乳幼児では、エネルギー源となる糖分が摂取できていないと、大人よりも容易に低血糖になります。

どうか気を配ってあげてくださいね。

この記事をシェアする