院長先生のブログ
訃報
訃報
自分で言うのもなんだけど、医科大学の同期はみんな優秀で、正直にいうと仲間についていくのがやっとでした。いい先生はたくさんいて、一番ダメな奴が教授になったりしていて不思議です。
先般、一番優秀だった同期の小児科医が亡くなりました。非常に残念です。無念です。信念のある奴だった。
同期の集まりがあると、同じ小児科医だから、よく話をしました。「俺だって、海外で医療ボランティアくらいできる。やるつもりだし、いつか絶対やる」とか「船医なんて俺にもできるよ」とか、いつもライバル心、メラメラでした。
自分はもう家族を犠牲にしてまでは、何かをやる予定はなかったので、「やれやれ」と村上春樹っぽく思いました。
「大丈夫だよ。君はもうすでに僕を大きく超えていて、もう届かない天国に早々といってしまったじゃないか。」と思いました。「ずるいよ。海外で医者をやるって約束したじゃないか。」胸のあたりがキューンとします。笑顔の素敵な奴でした。
「医者っていいね。そうだよね。いい医者はいい。」