メニュー

お電話

長岡市小児科 キャッツこどもクリニック 日曜診療あり

『五千回の生死』

『五千回の生死』

 

ボクの大好きな宮本輝さんの本を紹介します。好きすぎて困る。

 

今回は『五千回の生死』宮本輝 新潮文庫 1990)

 

著者の宮本輝さんは『幻の光』でデビューし、『錦繍』、『青が散る』、『ドナウの旅人』、『優駿』、などを発表。『蛍川・泥の河』で芥川賞を受賞した。分野でいうと純文学である。悲しい話も多いのであるが、読み終えての読後感が素晴らしい。文章が綺麗に響いてくる。美しい文章を書ける作家だと思う。(上から目線ですみません)

 

宮本輝ファンの私は『錦繍』もお勧めです。だが、手元にある文庫本の中で一番汚れてボロボロになっていた。そして、開いてみると一番多く黒線と赤線が引かれていた。過去の自分がそれほどよみかえしていたのである。

 

『五千回の生死』は;

「トマトの話」「眉墨」「五千回の生死」「アルコール兄弟」「復讐」「バケツの底」などの短編集である。

おすすめは『眉墨』である。ガンと知りながら、毎夜寝る前に眉墨を塗る母親の描写が素晴らしい。それらを見つめなおし、作品にする、作者の人間をみる厳しさと優しさと奥の深さ。しびれます。ありがとうございます。

この記事をシェアする